Outlookが起動しない

2025年2月7日

たまに発生するOutlookが正常に起動しない、または、複数のメールボックスを設定している場合に、あるメールボックスだけが開けなくなる（検索などに支障がある）といった問題が発生します

主な対処方法は２つ

セーフモードで起動
Outlookを一度セーフモードで起動して、そのまま終了、再度普通に起動すると改善することがある。

セーフモードでの起動方法は以下の通り
・キーボードで、[Windows]キー　＋　[R]キーを押して、ファイル名を指定して実行の小さな画面を出す
・名前の欄に「outlook.exe /safe」と入力して、キーボードで[Enter]キーを押す

または
・Windows11の場合、画面下部のタスクバーのWindowsメニューボタンの横にある、虫眼鏡のアイコンをクリック、[検索するには～]の欄に、以下の「outlook.exe /safe」と入力して、キーボードで[Enter]キーを押す

PSTファイルの修復
Outlookのメールデータが保存されているPSTファイルの内部破損を修復してくれるツールで、対象のPSTファイルを指定して修復をかけ、修復が終わったら、普通に起動すると改善することがある。
Microsoft365のクラウド（Exchange）を利用している場合は、少し異なるため省略します。

＜PSTファイルの保存場所＞
PSTファイルは、特に変更していない場合、「ドキュメント」フォルダ⇒「Outlook ファイル」フォルダに保存されています。また、どのファイルが対象のメールボックスのものかは、ファイル名がメールアドレスになっていることが多いのでわかるかと思いますが、たまに「Outlook」となっている場合もあります。
メールボックスと対象のPSTファイルを確認するには
・Windowsメニュー⇒すべて（のアプリ）⇒Windowsツール　をクリックして開く
・Windowsツールの中から、コントロールパネルをダブルクリックで開く
・コントロールパネルの中から、Mail（Microsoft Outlook）または　メール（Microsoft Outlook）をクリックしてメール設定画面を開く
・電子メールアカウントボタンをクリックして、アカウント設定画面を開く
・メールタブの一覧から対象のメールアドレスをクリックすると、一覧枠の下に「データファイル：」として、PSTファイルのファイル名が分かります

＜PSTファイルの修復＞
Microsoft Officeのバージョン等によって、PSTファイルの修復ツールの場所が異なるため、以下はWindows11で、Microsoft365でカスタマイズなくインストールした場合の説明になります。
修復ツールの場所の詳細はMicrosoftの公式ページを参照ください。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/outlook/troubleshoot/data-files/how-to-repair-personal-folder-file

・エクスプローラ（画面下部のタスクバーのフォルダーアイコン）を開き、左側から「PC」を探します
・「PC」⇒「Windows(C:)」⇒「Program Files」⇒「Microsoft Office」⇒「root」⇒「Office16」と展開していきます。
・「Office16」フォルダの中に「SCANPST.EXE」というファイルがありますので、ダブルクリックして立ち上げます。
・スキャンするファイル名の欄に、参照ボタンをクリックして、上記の「PSTファイルの保存場所」から、対象のPSTファイルを選択し、開始ボタンをクリックして修復を開始します
・メールの量等によりますが、少し時間がかかります。終わりましたら修復ツールを終了し、Outlookを立ち上げます。

(参考)
原因と対策を丁寧に説明されている
デジタルデータリカバリ社
Outlookが起動しない原因と対処法
https://www.ino-inc.com/data_check/tablet/outlook-not-open.php